スタッフが何かを言うシリーズ Vol.2 「本ってよくない?」
いつもぽとすをご愛顧いただきありがとうございます。
桜が咲いたと思ったら真冬の寒さが続いている4月上旬、皆さまにおかれましては変わらずご活躍のことと存じます。
自己紹介が遅れました、スタッフの千尋です。
前回から突如始まった「スタッフが何か言っちゃう」 シリーズ、 第一弾はともちゃんの旅行記でしたがお楽しみいただけましたでしょうか。
突然ですが皆さんは本をどういう目的で買いますか?
昨今、 紙の書籍の売れ行きが捗々しくなく、 出版社や書店は斜陽産業などといわれるようになってしまいました。
まぁ、そうはいっても、これも「時代」と割り切って電子書籍で十分じゃない? というお声、ごもっともです。だって便利だもん。
…が! しかし、今日はママから「書いてみなさい」 とお許しを得たので、 唐突に紙の本の魅力を少しだけ語らせていただこうと思います。(決して、ママのネタが尽きたからではありません )

紙の書籍の魅力は、ハード面(物理的特徴)からも盛りだくさんです。
例えば手触りや質感。 昔の藁半紙を思わせるザラっとした紙を使った文庫本、 写真集等で使われる光沢紙のツルツル感、 上製本といわれる硬い布張りの表紙、その表紙に刻まれた金の箔押し。
一部出版社の文庫本では、「天アンカット」という手法がとられ、これは本の上部分をあえて断裁しないことでザクザクとした質感を残し、 それが手作業の良さを感じさせるというものです。ちょっとレトロでクラシックな雰囲気の本に仕上がります。
本棚に並べる楽しさもあります。
例えば、 創元推理文庫から出版された江戸川乱歩の全集は、並べると背表紙が一枚の絵になります。不気味でワクワクしますね!
それから、インクの匂いと経年劣化も魅力です。出来上がったばかりの本は、たいそう良い匂いがするんですね。 本屋さんでお手洗いに行きたくなるのは、 このインクの匂いが要因のひとつともいわれています。(青木まりこ現象)
ちなみに「青木まりこ」 というの 1980 年代の雑誌の読者投稿欄に「本屋に行くとトイレ行きたくならん?」という投稿をした人です。
紙も、小説なんかは文字の黒が浮き出しすぎないようにクリーム色っぽいものを使うのですが、年数が経つとさらに黄ばんできて(言い方悪いな…)味が出てくるのです。
そんなこんなで、紙の本というのは実に魅力的なんですね。次回(まだやるつもりw)からは、いろんなジャンルの本をご紹介できたらと目論んでいます!

ぽとすでは、グレンアラヒーの飲み比べをやっています。(ずっとやってない?)
私も試飲しましたが、とても美味しいウイスキーです。皆さま、ぜひご賞味ください。

今宵もお待ちしております。
ぽとす
千尋